私が婚活時代に婚活パーティーで出会ったお相手の話です。
事実に基づいていますが、個人が特定されないように多少フィクションを含みます。
≪お相手≫
ネットさん |30代後半|システムエンジニア
出会い~初デート
ネットさんとは婚活パーティーで出会いましたが、カップリングしたわけではありません。
婚活パーティーの自己紹介時にネットさんがLINE交換を求めてきたので、教えたのです。
パーティーが終わってすぐ、ネットさんからLINEが届いていましたが、パーティー直後にも関わらず、顔も思い出せないくらい印象に残っていませんでした。
参加者が多い回だったので、全然覚えられませんでした
それでもLINEのやり取りはスムーズに進み、ご飯に誘われたので、行くことにしました。
顔を見れば思い出すもので、ほぼ知らない人なのに、「完全なる初対面ではない」というだけでやけに安心し、何だかリラックスして過ごせました。
硬直したメッセージ
ネットさんは美食家のようで、連れて行ってくれたお店は料理もお酒も本当に美味しかったです。
話のテンポも良く、調査会社に勤めているということで、仕事内容の話も興味を持って聞けました。
カップリングしたわけじゃないけど、実際にデートしてみると楽しくてよかった~
と思いました。終始いい雰囲気で初デートを終え、すぐに2回目のデートのお誘いLINEが来たのですが…
ネットさんから届いた「〇〇(漢字)ちゃん、よかったらまたご飯食べに行かない?」という文章を読み、私は固まりました。
なんで私の名前の漢字を知ってるんだろう
私の名前に使われている漢字は、かなり珍しく、普通には読めません。
だから、正式な書類以外はいつもあえてひらがなで書くようにしていました。
婚活パーティーのプロフィールカードも、LINEの表示名も、もちろんひらがなで書いていたため、ネットさんが知るわけがないのです。
尽きない疑問
もちろん、初デートのときにも教えた覚えはありません。変換ですぐ出てくるような漢字でもないし、たかが漢字、されど漢字。
なんか怖くなってきた…
「あれ、名前の漢字教えましたっけ?」と聞けばよかったのですが、聞く勇気がなかったので、ひとまず友人に相談してみると、
職場のホームページを見たとか?
と言われました。
確かに、私の職場のホームページには、私の顔写真と共にフルネームが掲載されているので、それを見たとしたら、漢字を知ることは可能です。
職場の話は前回のデートでしていたので、あり得なくはない話でしたが、
婚活相手の職場のホームページなんて見たりするかな。する人はするのか…?
考えれば考えるほど、疑問が生まれました。
最終的には、「やっぱり直接会ってそれとなく聞いてみよう」と思い、デートの誘いを受けました。
2回目のデート
いきなり核心をつく質問はできないので、ある程度雑談をしてから聞いてみようとタイミングを見計らっていました。
すると、ある話の流れで「〇〇ちゃんのお兄さんは~」と言われ、ギョッとしました。
私、兄がいること言ってない…!
絶対に私は話してないし、もちろん職場のホームページにも載っていない情報です。
今回はすかさず「兄がいること言いましたっけ?」と聞きました。
ネットさんは「うん、この前会ったときに聞いたよ」と答えましたが、明らかに挙動不審でした。
言葉と行動が全然一致していない…
まるで被疑者扱い
ここからはもう完全に婚活相手とは思えず、ひたすら「なんでなんでなんで…」と混乱していました。
ネットさんは「なぜ教えてもいない私の個人情報を知っているのか」頭をフル回転させました。
ネットさんのほうも、それまであんなに饒舌だったのに、先ほどの発言から口数が減りました。
さっき失言したから、もう失敗しないようにしてる?
もはや全ての行動を疑いの目で見てしまいます。
調査会社の人だから、個人情報を調べるのも簡単にできちゃうのかな…
などと考えてしまいました。真偽はわかりません。
真実は不明のまま
名前の漢字や兄妹関係くらいなら、大した個人情報でもないのですが、「まだ何か知っているかもしれない」と思うと気持ち悪くなってきました。
ネットさんは、何か言いたげな表情にも見えましたが、特に何も話を切り出してはきませんでした。
ちょうど食事も終わる頃だったので、次の日の仕事を理由に、早めの帰宅を希望しました。
ネットさんは別れ際に「じゃあまた」と言いましたが、その日以降連絡が来ることはありませんでした。
しばらくの間、私は個人情報の流失に危機感を持って過ごしていましたが、幸い変なことは起こらなかったので、安心しました。
その後、私はネットさんの連絡先を削除し、もう彼のことは考えないようにしました。
最後に
ネットさんが私の個人情報を知っていた理由は、今でもわかりません。
どんな理由にせよ、あまりいいことではなさそうなので、知らないままでいたほうがいいのかもしれません。
思い出すと、やはり気味が悪いのですが、何もなかったことは救いです。
婚活では、個人情報保護の観点からも、相手を完全に信頼できるまでは慎重に対応しないといけないと学んだ出来事でした。
もちろん、こんな人ばかりではないので、安心してくださいね
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