私が婚活時代にブライダルネットで出会ったお相手の話です。
事実に基づいていますが、個人が特定されないように多少フィクションを含みます。
≪お相手≫
ノッポさん|30代前半|会社員
マッチング~会う約束
マッチングアプリでマッチングしたら、少なくとも会う前までにはLINEに移行するのが一般的な流れでしょう。
でも、ノッポさんからはそのような申し出がなく、「珍しいな」と思いながらも、私から提案することはしませんでした。
「LINEを教えるのが嫌なのかな」とか、色々考えてしまうと何も言えなくて…
連絡を取る度に、マッチングアプリを開かなければいけないのは多少不便でしたが、メッセージのやり取りはテンポよくやっていました。
ノッポさんから「よかったらお会いしませんか」と言われ、私も会ってみたいと思っていたので、お茶をすることにしました。
ただ、どこで会うか決める気はなさそうだったので、私が適当なカフェを指定しました。
ドタバタな出会い
当日、早めに着いた私は、カフェ内で待つことにしました。
ノッポさんが入ってきたらすぐにわかるように、入口が見える席にしてもらいました。
ノッポさんにもその旨を送信し、待っていたのですが、待ち合わせの時間を過ぎても誰も入店して来ませんでした。
これは…はじめてのパターン!!
と動揺しつつ、スマホを見ると、アプリに通知が来ていました。
開くと、ノッポさんから「カフェの場所がわかりません」とメッセージが届いていました。
自分では割とわかりやすい場所を選んだつもりだったのでびっくりしました。
ただ、文面的に近くまで来ていることは確かでした。
普通ならここで電話をかけるのですが、マッチングアプリに通話機能がなかったので、悩んだ末、ノッポさんにはその場にいてもらって、私が迎えに行くことにしました。
こんなドタバタな出会いだったので、初めましての緊張感は一切ありませんでした。
ちなみに、この日の最後にLINEを交換しました
あえなく終了
最初がこんな感じだったので、その後もあまりうまくいかないように思えましたが、意外にも3回目のデートまではスムーズに進みました。
しかも、3回目は少し遠出して、イルミネーションを見に行ったのです。
周りは家族か恋人ばかりだったので、普通ならこのデートで距離がグッと近づくはずでした。
そう、「普通」なら
私たちはこのデートを最後に連絡を取らなくなりました。
何があったの!?
友人に話すと驚かれましたが、特に何もありませんでした。
「何もなかったことが原因」と言ったほうがいいかもしれません。
関係が終わるとき
ちょっと何言ってんのかわかんない
友人には、そう言われました。私も、逆の立場なら同じように言っていたかもしれません。
一般的に、人間関係が終わるときというのは、
・何か決定的な出来事が起こったとき
・小さなことの積み重ねが爆発したとき
でしょう。
でも、婚活においては、「何もないこと」も十分終わる理由になるのだと、私はノッポさんとのことで学びました。
好きになる可能性の有無
私はノッポさんを「いい人」だと思っていて、一緒に過ごす時間は嫌ではないけれど、そこに愛情はありませんでした。
婚活は、恋愛のように好きから始まるものではないので、当たり前と言えば当たり前です。
でも、「好きになる可能性」があるのとないのでは、大きな差があります。
私はノッポさんに対して良くも悪くも感情が湧くことがありませんでした。
言うならば、「無」が一番近い感情です。
おそらくノッポさんも私に対して同じように思っていて、だからこそ3回目のデート先にイルミネーションを選んだのではないかと推察します。
イルミネーションに行っても自分の気持ちにエンジンがかからなかったら「もうコイツじゃない」と見切るきっかけにしたかったのではないかと思うのです。
あくまで想像ですが…
ただ、少なくとも「2回目まででいい雰囲気になったから、次はイルミネーションでより親密に」という前向きな考えでなかったのは確かです。
きっかけ作りに感謝
最初の出会い以外、特に記憶に残るようなこともなく、ノッポさんとの関係は終わりました。
婚活で3回も会えば、普通はそれなりに思い出ができると思いますが、本当に「あまり覚えていない」というのが正直なところです。
ただ、185センチと高身長だったことは覚えています。
私は平均より低めの身長なので、隣にいると余計に高く感じました。
だから、「ノッポさん」
もし、ノッポさんからの連絡が続いていたら、私はダラダラと応じていたかもしれません。
嫌なところや受け付けないことがあったわけではないので、「今後感情が湧く瞬間があるかもしれない」と期待していたような気がするのです。
だから、ノッポさんが3回目のデートにイルミネーションを提案してくれてよかったです。
イルミネーションのおかげで、私も関係を断つ決断ができました。
どちらからともなく終わる関係
それまで、複数回デートした相手との関係が終わるのは、どちらかが終了を告げていたので、ノッポさんのケースはある意味新鮮でした。
初対面で見限るでもなく、かといって関係を終わらせる決定打があったわけでもない
こういう終わり方もあるんだなぁという感じでした
お互いがお互いを同じように思っていて、どちらからともなくフェードアウトしていく感じは、お互いに負担がなくてよかったです。
「何がダメだった」というのがはっきりなくても、「合わない相手」というのは確かに存在するのだと思いました。
こういうのがフィーリングっていうのかな
なにはともあれ、ノッポさんも今頃幸せに暮らしているといいなと思います。
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